人や、人の動き、本能は「何気ない」ものである。何気なく座っているその椅子に意識せず、長時間座っていられるのは、デザイナーや製作者が様々な事項を想定し、あらゆる準備を施したから、ユーザーは「何気なく」座っていられる。それをデザインする事がデザイナーであり、建築士の本当の仕事であり、最も大切な事である。私は人々の日常において、意識はしなくても欠かせない「何か」を創造し、後世に残したい。
まず所属する会社にて一級建築士の資格を取得する。数年間のキャリアを経験した後に独立し、住宅のデザインを中心に手がけていく。その後住宅に留まることなく、生活におけるあらゆる環境を相手に人が意識することなく使うことのできるモノを創造していきたい。後世において、自らが手がけたモノが日常において当たり前のように存在するモノになれば本望である。
TOYOO ITO, KAZUYO SEJIMA, Father and Mother