
映像小説家
- 高松 明子
- 1977年
- 映像ディレクター
喜怒哀楽でいうと、「哀」という漢字で表現される感情が好きで、とても美しいと思うんです。
雰囲気のある映像が好きで、ストーリーを感じる映像を撮っていきたいと思っています。
映像作家というと、最近はmotion graphicsを駆使したビジュアル重視のタイプが主流なので、あえて「映像小説家」と書かせていただきました。
もともと映像より小説に興味を持つタイプだったのですが、映像をやりたいと思った頃は活字離れが叫ばれていて、映像のほうが活字より多くの人に見てもらえると思ったのです。今は時代が変わってしまったのでそうとも言えないような気がしますが、それでも映像の力ってやっぱりすごいよねと感じています。
ストーリーは心を惹き付け、喜ばせ、癒すモノです。そのマホウはいまだ解明できておりませんが、いろいろと試す中で自分なりのストーリーテリングの方法を見つけたいです。
20代~30代: 沢山書いて撮る。自主制作も含めて、確信を得るまでやり続ける実験的期間。
30代~40代: ひとつ、力を入れた作品をつくる。自分の立ち位置を確認する期間。
40代~50代: 世の中にあるものを描く。視界を広げてものづくりしていく期間。死ぬ直前まで作れたら、それほど幸せなことはない。
柳宗理:良い物を作るのは手間がかかって儲からない。それが分かっていて、それでも良いものを作り続けた人だから。あの曲線美が無数の努力の積み重ねと知ってますます好きになりました。
Henry Darger:掃除夫をやりながら誰にも知られず作品を作り続けたアウトサイダーアートの代表的な作家。お金にならず、注目もされないのに作り続けるってすごいことだと思うから。
孫正義