
売れる作品をつくる
- 朝日 恵里
- 1983年
- CMディレクター
- THE DIRECTORS FARM
小さいころ、今や名作と言われる数々の作品が華々しくCM界を盛り上げていて、CMが大好きでした。
強烈なあこがれから広告界にどうしても入りたかったので、大学を出てからCMディレクターズ集団THE DIRCTORS FARMに所属し、CM、WEB、PV、SFなどの演出をしています。
現在はようやく何本か演出の仕事ができるようになってきましたが、いつも「自分っぽいもの」でしかなく自己完結して終わっているような気がしています。それでもいい人はいいのでしょうが、私は全く満たされていません。自分が作ったものを人にいいねと言ってもらいたい欲がとてもあります。CMだったら、なんかその商品が欲しくなるっておもってもらいたい。PVだったら、いい曲もっと聴きたいって思ってもらいたい。SFだったら、面白いからもう一回みたいって思ってもらいたい。どうしたらご覧になってくれる人に興味を持ってもらえるかを悩みながら考えています。
そして、自分のつくったCMや作品を誰かに好きになってもらい、評価を受けたいです。なぜそう思ったかというと、そもそも作品を作っても評価をもらえないと明らかに評価をされている人に比べて雑に扱われると感じたからです。何度も悔しい思いもしました。そのたびに、絶対認められたい、評価されたいと思っています。
20代~30代:仕事をたくさんする。とりあえず勉強、研究を重ねる努力をする。
30代~40代:もう実現していたい。
40代~50代:その上のステップにいきたい。そのステップとは、何かまだわからないけど、きっとこれまで人生で感じた強い想いをぶつけた作品を作りたい。
岡田あーみん:私の精神性の原点。セリフと絵が絶望と卑屈にまみれていて狂気。でも最高に面白い。
私の卑屈精神のはじまり。今となっては苦しんでいる部分でもありますが、超ポジティブ人間なんて共感もえられないし、そんなに面白くないと思ってしまいます。
岡田あーみんって最強に卑屈だけど、作品がどれも腹抱えるほど面白いから。共感してしまうからだと思います。あと、こういうマンガ当時りぼんの中ではひとつもなくてセンセーショナルでした。ああ、こういう切り口もあるんだなっていう点でも新しい風を当時もらいました。