単純に、自分が八ヶ岳に魅せられて、そこにある素晴しい自然をいろんな形で多くの人に知ってもらいたいと思いました。日本にこんな所があるのかと心打たれたからです。
現代の生活スピードが上がる一方で、もっと身近にある当たり前の事を見逃していると思います。普段の生活であまり空を見上げなくなっていたり、小鳥がさえずっている事に気付かなかったり。。。
そんな当たり前の事がいろんな便利な事に隠れてしまっているのは勿体無い!本当はもっと沢山素晴しい事に囲まれているのに。
●そう思うようになったきっかけは?
この考え方になったきっかけは、実は中学時代の近所のお寺への1日修行にあります。
少し話が脱線しますが、中学3年の時に奈良の大峰山という山に1日修行に行きました。
修行僧と同じ道のりを辿っての1日修行。そこで道中、山道の脇に流れる水を汲んだ時に思いました。水が蛇口から出てくるのは当たり前ではないんだ、と。
自然の中で生活をするのはいちいち手間が掛かります。しかし、いちいち手間を掛けたから感じる事もまたあると思います。もっと一つ一つの事に時間を掛けて見えてくる豊かさを、自分自身が魅了された八ヶ岳で、ペンションを営むことによってお客さんに提供したいと思いました。
今の僕らには時間を楽しむ事が最高の贅沢ではないでしょうか。あえてゆっくり動く事で、小鳥のさえずりが聞こえてきたり、風の気持ち良さに気を取られたり。
その最高の材料が八ヶ岳という場所には揃っています。
20代~30代:起
色んな事を経験し、自分の好きなことを見つける時間だったと思います。10代ではサーフィンをしたりバイクに乗ったりと鳶職をしながらいろんな事に出会いましたが、飲食業と山が自分には落ち着く場所だと思いました。20歳で飲食業に出会って、20代後半で山登りを通じて八ヶ岳という場所に出会いました。
30代~40代:承転
自分の落としどころを見つけ、深めていく時間です。そこは一つだけとは決めずに、多岐にわたって好奇心と共に進んでいく時間と思っています。まだまだ沢山経験したい事が沢山です。今のお店を経営していく事と同時に、農業や酪農にも興味があるので、人との繋がりを通じていろんな事に挑戦していきたいです。
40代~50代:結
自分の経験を一つにまとめて形にしていく時間です。
自分も自分に関わる人も幸せにしていきたいです。いろんな経験を元に、自分が何に豊かさを感じたのかをまとめて、それを「ペンション」という形にしたいです。
まだ具体的にはペンションの形が見えてきませんが、培ってきた経験をもとにお客さんと一緒に作っていくイメージですね。
落合博満:目標に対する徹底的な計画と、揺るがない信念。
糸井重里さん
橋本大阪市長