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YABOO ME!

秋山 怜史

yaboo me!

協創によって、社会と人生を豊かに

秋山 怜史のyaboo[野望].me

建築とは人の人生を変えられる仕事。イタリアの建築を見てそう感じた秋山さんは、以来、建築家としての道を歩み、4年前には一級建築士事務所「秋山立花」を立ち上げます。人の人生を豊かにできる建築家の仕事を誇りとしながら、人の人生だけでなく社会ををも豊かにする、秋山さんは自身が関わったプロジェクトを通じてそう確信していきます。
最近では、東日本大震災の復興支援の一環で、東北の酒造会社、米農家と交渉し、地酒を、田畑を借りてお米を育てるところから共同購入するという新たな取り組みを進めています。キーワードは「協創」。日本の大手企業も注目している手法を用いて、建築家の枠を超え続ける秋山さんの挑戦は、どこまでも広がっていきます。

-なぜこの野望を抱いたのですか?

11年前の春、イタリアで出会ったカルロ・スカルパの設計による建築や空間。そのあまりの美しさに僕は一気に引き込まれて、魅了されました。僕はその時、建築の世界で生きていこうと決心しました。建築とは人の人生を変えることができるのだ。そう思ったのですね。
7年後、勤めていた会社から独立して、一級建築士事務所秋山立花を設立しました。ただ、独立してからは、社会には実に多くの課題があって、「建築設計事務所である秋山立花ができることはなんなのか」をずっと考えていました。
ただ、何をしていいのかが分かっていなかった。だから心の中でずっと晴れない霧のようにもやもやが残っていたのです。
そんな中、独立した当初に設計をさせていただいた住宅のお施主さまにランチに誘われ、ふとお施主さまが「私は秋山さんが設計してくれたこの家に住むようになって、本当に人生が変わった」とおっしゃってくださったのです。明るく前向きになって、以前よりもさらに色々なことに好奇心がわくようになったと。
その時、ハッと気がついたのです。僕がやりたいことはこれなのだと。
社会や人生をより良い方向に変えることなのだと。建築はそのための手段だったと。
そして、思ったことは「新しい選択肢が増えれば、その分、社会や人生は豊かなものになる」ということでした。僕が設計した空間に住まうという選択肢が増えたことによって、お施主さまの人生はより豊かに、より彩りを持つようになった。それでは社会や人生に新しい選択肢を増やしていけば、どんどんより豊かに、より彩りを持った世界になるはずだと。
この瞬間から秋山立花の理念を「社会と人生に新しい選択肢を提案する」にしました。 これが、秋山立花の野望であり、芯です。
秋山立花は建築設計事務所ですが、社会と人生に新しい選択肢を増やせると思えば、迷わず行動します。それが一見、建築と無関係だと思われたとしても。

-野望実現の第一歩として、どんなことを?

第一歩として起こした行動は、協力して創造する「協創」のしくみをどのように造り上げていくかということを考えることでした。まずは長年、強い関心を持っていた「仕事と子育ての両立」について、協創のしくみを考えました。
秋山立花は建築設計事務所です。しかも事業の規模も零細企業と言っていいでしょう。その影響力はかなり限定されたものです。しかし、協創のしくみ、つまり、他者と協力していくこと、異業種や異分野のプロフェッショナルと協力していくことで、大きなアクションを起こすことができます。

秋山 怜史さんのインタビュー

-今、あなたの野望はどのように育っていますか?

秋山立花による協創の第1弾は「子育てと仕事を両立しやすい環境を整える」ことでした。
昨今の子育て世代は共働きやシングルペアレントが増え、子育てと仕事の両立に悩んでいます。そこで、子育ても仕事も両立しやすい住環境という選択肢が増やして、少子化や幼児虐待といった問題解決できないかと考えたのです。
このプロジェクトは、建築のプロである僕と、保育のプロ、シェアハウス運営のプロで協創のチームを組み、「子育ても仕事も楽しく両立するシェアハウス ペアレンティングホーム」という形で、多くのメディアにも取り上げられるプロジェクトになりました。
それ以外に、「川崎ウェディング」や「横浜のお墓について」といった協創プロジェクトを進めています。
「川崎ウェディング」は、川崎市が保有する施設には魅力的なものが多いのですが、その維持管理にお金がかかり、赤字が続いていて、そんな施設をどのように活用すれば良いかという観点から始まったプロジェクトです。普段のウェディング会場ではなかなかないような川崎市の魅力的な施設で挙式を挙げられる、しかもリーズナブルに。そうしたら、挙式を挙げたいカップルも川崎市にもみんなに新しい選択肢を提案できることになります。現在では、川崎市議会議員、ウェディング関連業の方々と協力して、川崎全体をウェディングの街としてアピールしていくという方向で進めています。
「横浜のお墓について」ですが、超高齢社会の現在、横浜市でも2026年までに9万基以上のお墓が足りなくなるという試算もあるほど、お墓不足が叫ばれています。お墓というと、どこかネガティブなイメージが先行してしまいますが、人が亡くなったあとの「家」がお墓です。このお墓のありようについても協創の力で、新しい選択肢を提案したいと思っています。
具体的には、少子化で廃校になってしまった小学校を霊園に転用するという、今までにない、明るくさわやかなイメージの霊園作りを、横浜市議会議員、地域の人々、霊園関係者などと協議をしながら、プロジェクト立ち上げを準備しています。
こうした協創をより進めやすくするために、2013年には事務所を移転して、一部をシェアオフィスにしたり、他業種の方と、より協創の種を生み出せるように、共有ラウンジなどを設けることにしました。いつでも協創のための打合せやブレインストーミング、ワールドカフェなどをすることができます。
いままさに、協創を生み出し、育てて、社会をより豊にするための、場作りを進めています。

秋山 怜史さんのインタビュー

-今の課題はどんなことですか?

題は秋山立花の「発信力」だと思います。
立ち上げている協創のプロジェクトひとつひとつをもっと強く発信できるようにならないといけないですね。より広く、より強く発信することができれば、そのプロジェクトに賛同したり、参加してくれる人が増えて、運動が広がっていきます。 そのためにも、今後10年以内に「協創」の分野で大学教授の職につくという目標をたてました。

-この野望が実現すると、どんなことが起きますか?

社会と人生に新しい選択肢が増えます。 新しい選択肢が増えるということはその分だけ、社会も人生も豊かになることだと強く信じています。

-野望実現へのイメージ

30代~40代:
 30歳
  協創によって「社会と人生に新しい選択肢を提案する」ことを事務所の理念とする。
 30歳
  ペアレンティングホームプロジェクト始動
  ペアレンティングホーム高津オープン
 31歳
  川崎ウェディングプロジェクト始動準備
  霊園のプロジェクト始動準備
  協創を進めやすくするためにオフィス移転
 31〜40歳
  それぞれの協創のプロジェクトを育て上げる
40代~50代:
 40歳
  協創のプロジェクトを広めるために大学の教授職につく。
 40〜50歳
  多くの協創を生み出し、社会と人生を豊かにする。

-尊敬している人

カルロ・スカルパ  建築を志すきっかけとなった人
外祖父  私を構成する要素の多くは祖父からの遺伝だと思う

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